数か月前、Slackでr/cscareerquestionsのリンクが流れてきた。投稿主はFinal Round AIの半年プランに486ドル払っていて、3週目で内定。残り半年ぶんのパックは返金なしで消えた。下にぶら下がったコメント欄が荒れていた。そのリンクがきっかけで、月50ドル以下の面接アシスタントを片っ端から実際のコーディング選考にかけてみた、その3か月分の結果がこれ。
5つが残った。どれもライブ通話(ZoomでもMeetでもTeamsでもHackerRankでも)に張りついて、採用担当がまだ喋っている最中にリアルタイムで答えを返してくる。違いが出るのは、安い表示価格にステルスを足したとき、選考の途中でセッション上限に当たったとき、クレジットパックを使い切ったとき、そのあたり。そしてそれが1社あたり複数ラウンドある就活全体でどう積み上がっていくか。
5. Interview Solver
去年の3月に友人がStripeのコーディング選考で使って感心していたのを見て、最初に試したのがInterview Solver。コーディング専用ツールの中では、頭ひとつ抜けて安い。月額は39ドル、四半期だと30ドルまで下がる。1ラウンドだけ必要なら単発15ドル。コンパニオンモードがエディタの横に浮いて、グローバルホットキー、採用担当の質問のリアルタイム文字起こし、自動生成のフローチャート、数十言語のシンタックスハイライトが付く。連携先にはHackerRankもCoderPadもいる。
引っかかるのは守備範囲。コーディングだけ。行動面接はなし。システムデザインもなし。採用マネージャーのラウンドもなし。Googleみたいに4種類のラウンドが1日に詰まるループだと、1ラウンドだけカバーして残り3つは自力。逆に、カレンダーに技術選考1本しか入ってないなら、15ドルの単発はアリ。
4. Parakeet AI
次に手を出したのがParakeet AI、サブスクじゃないところに惹かれた。完全にクレジットパック制で、3セッション29.50ドル、8セッション59ドル、15セッション88.50ドル。1セッションにつき1クレジット、どれだけ長引いても消費は1。音声認識は52言語、このカテゴリで一番広い。インターフェースもライブ通話中に候補者がほとんどタイプしなくて済むように作られていて、行動面接の間ずっとカメラに目を向けていられる。
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Try InterviewMan Free去年の秋に4社で試したときは、15クレジットパックが2社目の最終ラウンドが終わる前に尽きた。面接が2、3社の人ならパックでちゃんと足りる。5、6社を各2ラウンドとなると、ループの半分も行かないうちにパックを食い潰して、そこから先は残りラウンドにクレジットを配給することになる。就活の真っ最中にやりたいワークフローじゃない。
3. Cluely
CluelyはProプランで月19.99ドル。Final Round AIの149ドルと並べると魅力的に見える。ベンダー側の売り文句は面接とミーティング、それからプレゼン、さらにはデートまでカバーするとうたっている。Roy LeeがColumbiaから立ち上げたプロダクトで、ここ1年メディア露出はあちこちで見かけた。
ただ、計算が崩れるのはステルス。隠蔽機能はProには一切入っていない。さらに月149.99ドル上乗せしないといけなくて、ステルス込みだと19.99ドルじゃなく149.99ドルになる。それがないと、監視付き面接の最中にツールがバレないのをただ祈るだけになる。Business Insiderが応答速度を自前で測ったところ、質問から答えが画面に出るまで5から10秒の遅延があった。ライブ通話で採用担当を待たせる長くて気まずい間だ。しかも去年の夏の情報漏洩で8万3千件くらいのユーザー記録が流出した。バレないことが売りのプロダクトでこれは、さすがに見過ごしづらい。
2. LockedIn AI
LockedIn AIはこのカテゴリで一番速くて、ベンダー公称116ミリ秒のレイテンシ。提供は2面で分かれていて、ブラウザで動くChrome拡張と、その外で動くデスクトップアプリ。42言語に対応。サイトの数字でユーザーは5万8千人。月額は119.99ドル、四半期は79.99ドル。
ネックは90分のセッション上限。Amazonの面接ループは4時間に及んだという報告がある。Metaは3時間半。何人かの候補者がRedditに書いていて、システムデザインの議論の途中、87分でツールが切れて、面接官が結局返ってこない答えを待っている間こっちは固まったままだったという。実際の面接が普通に4時間続くのに、90分で打ち切られるセッションに月119.99ドルは、割に合わない。
1. InterviewMan
そして今年の一番はInterviewMan。正直、Final Roundにいくら払おうとしていたか見たあとだと、最初にページを開いたときは値段が間違ってるのかと思った。
年額なら月12ドル。月払いなら30ドル。1年で144ドル。分数は無制限。セッション上限なし。行動面接もカバー、技術面接も、コーディングも、システムデザインも。デスクトップはWindowsとmacOS、モバイルはAndroidとiOS、その上にChromeクライアントまで。ZoomにTeams、Meet、Amazon Chime、Webex、Larkで動いて、コーディング側はHackerRankにCoderPad、Codility。サイトの数字で今やユーザーは5万7千人、200ちょっとのレビューで4.8。
安いのは表示価格だけど、コスト面で他をちゃんと上回る理由は中身に全部入っているところ。ベースで20以上のステルス機能。Cluelyが130ドル別取りするやつが、ベースプランにそのまま乗っている。LockedInが90分で打ち切るところを無制限。Interview SolverとParakeetがコーディング以外のラウンドに別ソリューションを要るところを、全タイプ網羅。5社まわる就活で、Parakeetはクレジットパックが尽き、LockedInはループの途中で切れ、Cluelyはバレないために149.99ドルティアが要る。こっちは1年まるごと144ドルのまま。
Final Roundはほぼ3.5倍の額を、しかもステルスのカバーは薄いまま要求してくる。Interview Coderはコーディング専用で25倍。予算がきつくて本当の就活を回している立場なら、これは迷う余地がなかった。
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